7月16日午後3時、フィリピン沖の東の海上で台風5号が発生しました。
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— Yahoo!天気・災害 (@Yahoo_weather) 2019年7月16日
先日までは熱帯低気圧でどうなるのかなぁと思っていましたが、とうとう今年も台風シーズンに突入という感じでしょうか。
日本列島も数日前に梅雨明けしたと言われたばかりですが、すぐに台風到来ということで、今後の台風5号の動きを米軍とヨーロッパの最新情報の画像も一緒に見ていきましょう。
台風5号2019進路予想ウエザーニュース最新情報(7/19)はこちら↓↓

米軍とヨーロッパの最新情報
台風5号は、現在フィリピンの東の海上にあって、西に進路をとり時速15kmの速さで進んでいます。
米軍の発表している雲の画像を見てみましょう。
引用:米海軍台風予想(JTWC) Naval Oceanography Portal
TD 06W”DANAS”と赤い太文字で赤い矢印と共に示されているのが、今回発生した台風5号です。
中心の気圧は994hpaと、発生したばかりにしては気圧が低く、最大風速は18m/hそして、最大瞬間風速は25m/h。強い台風となっています。
台風の風力は33m/h以上~44m/h未満は「強い」、44m/h以上~54m/h未満は「非常に強い」、そして54m/h以上は「猛烈な」と階級分けがされています。
台風5号は今の段階では風の強さから言って「強い」台風となっています。
そして、風速15m/h以上の強風域が南東側に560Km、北西側に390Kmとなっています。
台風の大きさの階級分けは500Km以上~800Km未満が「大型(大きい)」、800Km以上は「超大型(非常に大きい)」とされているので、台風5号は「大型」の台風に分類されます。
つまり台風5号は現在「大型で強い」台風となとなりそうです。

こちらは、同じく米軍が発表している台風の今後の進路の予想です。
現在は西に進路をとっていますが、今後は少しずつ北上するように大陸側に進路を進めていくようです。
続いて、ヨーロッパの最新情報から、今後の予想も見てみましょう。

引用:ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)
こちらは、ヨーロッパ中期予報センター発表の21日の予想気圧配置です。
日本列島の南側にある濃い緑色の部分が台風5号になります。台風の緑色の部分はもちろんですが、日本列島の四国付近にかかる黄色い部分と薄緑色の部分が、台風と接触しているのが分かるでしょうか。
日本列島の上に梅雨前線が乗っかっているので、台風とその梅雨前線が接触して、日本の九州や四国地方に大雨を降らせる可能性がありそうです。
関東や九州沖縄への影響は?
台風5号は今後、日本の関東や九州沖縄への影響はどんな影響を及ぼすのか見てみましょう。
台風5後は16日の21時現在、中心の位置は北緯17度40分、東経123度55分の位置にあります。西向きに進んで、明日17日の9時には北緯18度40分、東経123度10分とゆっくりと動いているように見えますが、その後少し動きが早くなり18日(木)午後9時には伊那国島の西約130Kmまで北上してきます。
伊那国島の西に台風5号が来る頃には、中心の気圧は990hPa、最大風速は20m/秒と勢力を強めながら沖縄方面に接近してくる予報となっています。
日本列島付近の天気図はどうなっているのでしょうか、天気図も一緒に見てみましょう。
出典:気象庁
日本列島の上に横たわっている梅雨前線が北からの高気圧に押されるようにして南下していて、現在は太平洋沖まで下がってきています。
今後、台風5号は、高気圧と低気圧によってできている気圧の谷に沿うようにして進路を北に取り始め、九州の上にある梅雨前線に近づいていきます。
今回の台風5号は関東には直接影響はなさそうですが、梅雨前線との影響で雨が激しくなる可能性はありそうです。今後、沖縄はもちろん、九州でも局地的な大雨が予想されています。
17日は沖縄も大潮と重なるので、海面が上昇して海岸近くは危険な状態になっています。くれぐれも、台風接近中は海岸に近づかないよう気を付けてくださいね。
まとめ
16日の午後3時にフィリピンの東で発生した台風5号。
名前は「DANAS(ダナス)」。この名前はフィリピンが用意した名前で「経験すること」という意味があるんだそうです。
台風の名前は日本を含む14か国が加盟している「台風委員会」などが提案していて、あらかじめ140個用意されています。そして、発生する順に名前がつけられているんですね。
今回の台風5号は沖縄周辺を通って大陸側に進路をとっていますが、沖縄はもちろん、九州の南側にも影響がありそうです。
日本列島に横たわる梅雨前線の影響もあり、四国や中国地方、近畿地方にも大雨が降るかもしれません。
台風接近に伴い、風も強くなります、ちょうど満月が17日となっているので日本の周辺海域は大潮となります。満潮時には高潮にも注意が必要ですね。
梅雨が明けたと思ったらすぐに到来した台風。今後も台風5号の動向が気になるところです。
