台風14号は昨夜熱帯低気圧になり消滅してしまいましたが、台風13号が九州や沖縄に向けて北上中です。
そんな中、台風15号のたまご(熱帯低気圧)が今にも台風に発達しそうな勢いで日本の関東付近に向けてまっすぐに進んでいます。
気象庁や米軍の最新の進路予想図と、ヨーロッパの気象の画像、天気図を見ながら今後の台風14号の動きを見ていきましょう。
日本や関東への影響はどうなのか、あわせて考察してみました。
台風15号の最新情報(9月8日更新)はこちら↓


目次
台風15号のたまご米軍とヨーロッパの最新進路予想
台風15号のたまごになりそうな熱帯低気圧が発生しました。
米軍の最新情報では、9日(月)ころには東海地方に直撃の進路予想となっていますが、日本の気象庁やウェザーニュースにはまだ台風として情報が入っていない状態です。
台風13号が現在、日本に向けて北上中であり、そちらの方がまずは気になる、といったところでしょうか。
9月4日の米軍発表の最新の雲の様子です。

引用:引用:米海軍台風予想(JTWC) Naval Oceanography Portal
日本に一番近くにある赤い矢印の表示TY15W”LINGLING”というのが、台風13号(リンリン)です。そして、左側、ベトナム付近にある赤い矢印表示のTD16W”KAJIKI”が今は熱帯低気圧に変わってしまった昨日までの台風14号です。
そして、気になるのは右側の太平洋上に発生している台風15号たまご(熱帯低気圧)です。
これは、すでに赤い矢印でTS14Wと表示されていますが、まだ名前が付いていない状態なので、もう少しで台風になる直前の熱帯低気圧、といったところでしょうか。
マレー諸島の上空に雲が濃くあらわれていますが、これは、先日まであった熱帯低気圧が勢力を弱めて消えた後かもしれません。
それにしても、雲が次々と発生していて、台風予備軍といった雰囲気ですね。
こちらは、米軍の発表しているTS14W(台風15号たまご・熱帯低気圧)の進路予想図です。

米軍の発表している進路予想を見てみると、途中少しずつ北に進路を変えながらも、ほぼまっすぐに北西に進み、関東に直撃しそうな勢いです。
ヨーロッパECMWFの気圧の状況は

日本列島の南にある濃い緑色の渦が、日本に向けて北上中の台風13号です。この図からは、日本の近海には台風15号の姿は全く見えていない状態です。
まだまだ台風15号のたまご(熱帯低気圧)は日本の近海には到達してません。
#台風14号は予想通り1日で消滅w#台風13号は宮古島最接近っぽいが八重山は中心の西側なので少しはマシかも?
そして未だに気象庁に無視されている #台風15号(仮) は本土直撃??
台風は #備えあれば憂い無し 早すぎる対応こそ重要!!https://t.co/44pu0kVtLj— 離島ドットコム (@ritoucom) September 4, 2019
日本近海に表れていないから大丈夫、ですが、知っていると知らないのとでは、対策のしようが違いますよね。台風の動きも早めに予想して備えておけば、急な天候の変化にも対応できるかもしれません。
では、次に気象庁の発表している天気図から台風を読み解いてみましょう。
台風15号たまご(熱帯的圧)の気象庁の予想図

出典:気象庁
日本近海の天気図ではまだ台風15号たまご(熱帯低気圧)の姿が全く見えないので、表示をアジア圏まで広げてみました。
ここで見ると、太平洋のど真ん中あたりに表示されているTDというのが台風15号たまご(熱帯低気圧)になります。中心の気圧は1006hPaです。
日本では低気圧が1000hPaより低くなると熱帯低気圧から台風に変わるので、今のところ熱帯低気圧という呼び名になっているんですね。
この天気図を見る限りでは米軍の予想とは異なり、西に向けた矢印がついているので、西に進んでいるようです。
先ほど米軍発表の雲の様子からマレー諸島の上空にたくさんの雲の塊がありましたが、この天気図ではL(低気圧)の表示になっています。
台風や熱帯低気圧ではなものの、雨を降らせる低気圧であることは間違いないようです。
台風15号の日本の関東・東京への影響は?
台風15号たまご(熱帯低気圧)は今後台風に変わって西北西に進路をとってくると、米軍の予想通り、関東直撃のコースもあり得ます。
関東に直撃すると、東京はもちろん、名古屋や千葉も暴風域に入り台風の影響を受けることになるでしょう。
その前に、台風13号(レンレン)が北上してきています。
9月4日の午前9時には石垣島の南約210Kmにまで接近していて、今夜21時には宮古島の南約230Kmまでくる予報となっています。
北東の進路をとっていたのが、少しずつ東に偏ってきていて東北東にゆっくりと時速10Km前後で進んでいます。
台風13号がこのままゆっくりと進んで、台風15号と重ならないことを祈ります。そして、なにより秋雨前線が日本列島を北上したり南下したりして雨を降らせています。
台風と干渉することで豪雨や土砂災害の危険も出てくるので、台風が来ないと思われる地域でもお天気には十分気を付けたほうがよさそうです。
まとめ
台風13号、台風14号、そして台風15号たまご(熱帯低気圧)が立て続けに発生しています。
台風14号は昨夜遅くに熱帯的圧に変わり、消滅しましたが、台風13号が少し東に舵を取りながら日本に向けて北上中です。
このまま勢力を強めながら進んでくると、沖縄や九州北部にまたしても多大な影響がでるかもしれません。
一方、南鳥島近海では熱帯低気圧が発生していて、今後台風に変わる可能性も高く、日本の関東への影響も懸念されるところです。
今後も、台風の動向にそして停滞前線の動きにも注意していきたいです。
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