台風25号が非常に大きな勢力となって沖縄に向かって進行中です。
今後は、10月4日(木)の夜から5日(金)の朝にかけて沖縄付近に非常に強い勢力になって接近する恐れがあるということ、その後の台風は北に向けて進路を進めた場合、九州と西日本にも直撃するのではないかという予想が出始めました。
米軍とヨーロッパの最新情報を踏まえながら、今後の台風の動向についてみていってみようと思います。
米軍とヨーロッパの最新情報
台風25号(コンレイ)は、10月3日(水)午前3時の時点で、フィリピン東の海上にあります。中心の気圧は915hPaで、最大風速は55km/秒と、非常に大きな勢力に発達しています。
米軍の最新情報で雲の様子を見てみましょう。
引用:米海軍台風予想(JTWC) Naval Oceanography Portal
フィリピンの東の海上にある大きな雲の塊が台風25号です。
赤い矢印とSTY30W”KONG-REY”と表示されているのがそれです。そして、インド洋の海上には台風26号のたまごになると思われるオレンジ色の円で囲まれた92Sという熱帯低気圧が発生していますね。
9月30日の時点では黄色で表示されていた台風26号のたまごになる予定の熱帯低気圧が、今はオレンジ色の円で表示されていて、4日前よりは勢力が大きくなっているのが分かります。≫≫台風25号のこれまでの情報はこちら
米軍の発表した台風25号の進路の様子を次にみてみましょう。

それまで西北西にゆっくりと進んでいた台風25号ですが、奄美大島付近から急に北に進路をとって、北上し日本海を進み、北海道に抜けていく進路の予想となっています。
これは、先日通過したばかりの台風24号とほぼ同じような進路をとるということなのでしょうか。
ヨーロッパの中期予報センターによる、最新の予想と、今後の気圧の動きの予想図を見てみましょう。
引用:ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)
ヨーロッパの中期予報センターによる気圧の動きを見ても、台風25号は日本海を北上し、北海道へと抜けていく進路のようです。
濃い緑色の部分が台風25号ですが、沖縄付近から朝鮮半島と九州の間の海上を日本列島に沿うように北上している予想となっています。
10月5日(金)には沖縄の上空にあり、九州にも影響が出始めるのではないでしょうか。その後、ゆっくりと北上するので、10月6日(土)には九州と朝鮮半島の間の海上に台風の目がきているようです。この時点で、濃い緑色の部分は北九州全域と、山口県、広島県、島根県、鳥取県、岡山県など、中国地方と、四国にも影響がありそうです。
その後、10月7日(日)には北海道の太平洋側に抜けている予想になっているので、10月5日まではゆっくりとした動き、そして10月6日からは少し速度が速まりそうなのが伺えます。
関東や九州沖縄への影響は?
フィリピンの東の海上からゆっくりと西北西に進んでいた台風25号が10月4日の午前中くらいから北に進路を進めそうな勢いですが、気象庁の発表している台風の予想図と天気図も併せてみながら、今後の台風25号の動きはどうでしょう。
出典:気象庁
気象庁の発表する台風の予想図では、台風25号は10月3日の15時から少しずつ北寄りになって、10月4日の午前3時、5日の午前3時とみると北に北にと進み始めるようです。
沖縄と奄美地方は、10月3日(水)今夜からも台風の影響がではじめて、波が高くなり、風も強くなる予想となっています。
その後は東シナ海を北上して、10月6日(土)の夜には西日本に接近しそうです。
10月3日(水)午前3時の天気図はこんな感じです。
日本列島にかかっていた停滞前線が大陸から張り出した高気圧に押されて太平洋側に移動しているのがわかります。
そして、台風25号が北西に時速20kmの速さで進んでいますが、このあと北に進路をとりはじめるんですね。
そして、太平洋側に南下してきている雨を降らせる停滞前線と接触して、今後ますます勢力を強める可能性ありそうです。
速度の方は、大陸から張り出している高気圧に押されるので、北上する最初の内は、速度も上がらず、そのため沖縄や奄美大島付近への大きな影響が懸念されています。
【台風25号実況・予報 2018年10月03日 03:43】
大型で猛烈な台風25号(コンレイ)は、フィリピンの東を1時間に20キロの速さで北西に進んでいます。 pic.twitter.com/TDKPUjFXbn— 特務機関NERV (@UN_NERV) October 2, 2018
貴重な三連休を台無しにしそうな予報円だな pic.twitter.com/xoJWVKPqnD
— お天気相談屋@河津真人 (@makotokawazu) October 2, 2018
台風は噴き上げる時が勢いが強いと言われています。
台風の回転は、反時計回りなので、台風の中心から見て右側が吹き上げる側ということになります。なので、台風の右側に位置する場所の方が、台風の影響を受けやすいということなんですね。
今回は日本海側を通過することもあり、北九州はもちろん、西日本や四国の一部の付近、山陰地方などにも影響がありそうです。
そして、日本海側を北上した後は、日本列島を縦断して北海道の太平洋側に速い速度で抜けていくので、関東はもちろん、東海や東北・北海道への影響も懸念されますね。
日本中、どこにいても台風の影響が多かれ少なかれあるようです。
秋は日本人の主食であるお米はもちろん、りんごや梨など果物の収穫の時期でもあります。台風の影響で、農作物へも影響がありそうで心配ですね。
まとめ
毎週のように週末にやってくる台風ですが、今回の3連休も台風の上陸に伴なって、交通機関への影響も考えられます。
お出かけを計画されていた方は、早目に情報をチェックして、対策をしておいた方がよさそうですね。
台風で連休が台無しだぁと思うか、平日に来ない分、家で過ごせばいいので土日でよかった、と思うか、人それぞれだと思いますが、沖縄にも今日から影響が出始め、明日10月4日には大荒れの天気が予想されています。
三連休の最終日、10月8日(体育の日)には、台風も抜けて清々しいお天気が見込まれます。季節外れの暑さに見舞われる地域もありそうですね。
今後も台風の動向を注視していきましょう。早目の対策が望まれます。