台風22号がマーシャル諸島で発生して日本に向けて西寄りに進んでいますが、同時に、東シナ海沖で台風23号のたまごが発生しました。
昨日までは黄色い円で表示されていましたが、すでに赤色の表示に変わっているので、少しずつ発達してきていることがわかります。もしかして、またしても立て続けに台風がやってくるのでしょうか。
気になる進路について米軍とヨーロッパの最新情報、日本列島のレーダーの様子と天気図も一緒に台風予想を見てみましょう。
台風23号たまごが、9月11日に台風23号に発達しました。

米軍とヨーロッパの最新情報
米軍の9月9日の最新情報によると、すでに発生している台風22号はTS26W”MANGKHUT”の記号で記されています。
そして、日本列島の南側にある赤い円90Wの表示があるのが台風23号のたまごということになります。
引用:米海軍台風予想(JTWC) Naval Oceanography Portal
丸や文字の色は、低気圧の大きさを示していて、黄色だと”LOW”、オレンジ色だと”MEDIUM”、そして赤で示されるのは”HIGH”となっています。
台風23号のたまごは現在90Wと赤色で表示されているので、HIGHレベルということですね。そして赤の矢印表示になったときには、台風に発達したということになるようです。
関東や九州沖縄への影響は?
雨雲のレーダーの様子です。
こちらは9月9日(日)の午前14時00分の雨雲の状態ですが、日本全土に雨雲が広がっているのが良く分かります。
色が濃いところほど雨の降る量が多く、この時点では四国と中国地方、関西周辺に大雨を降らせています。そして、この雲は少しずつ北上しながら東に進んでいくので、日本海側にも大雨を降らせているところです。
レーダーの様子の中には台風23号のたまごはまだ映し出されていないようです。
では、台風23号のたまごはどこにいるのか?というと、次の天気図を見ると分かるのですが、日本の南側、東シナ海の近く台湾のすぐそばにある「熱帯低気圧」がそれになります。
現在は中心の気圧は1008hPaでほとんど停滞している状態ですね。

今後、少しずつ北上してくるので、今後の九州への影響が心配されます。
日本列島に沿うように停滞している秋雨前線とこの熱帯低気圧が接触すると、日本列島にまたしても豪雨になる可能性もありますので気になりますね。
沖縄の気象台の予報によると、この熱帯低気圧は、周囲の海水温度や他の気象状況などから、このまま台風に発達する可能性は低いとみられているようです。
台風に発達する可能性が低いとはいえ、気圧が大変低くなっています。
沖縄本島や宮古島付近では、気圧の変化によって波が非常に高くなっているので、高波に注意が必要とのことです。

こちらは、9月16日(日)の天気図の予想です。
台風23号のたまごはそのまま太平洋沖に抜け、次なる台風のたまご、恐らく台風24号のたまごが台湾付近に発達しながら北上しているのがわかります。
このときは高気圧が日本列島に張り出してきているため、台風は少しずつ太平洋側にそれていく可能性が示唆されているのではないでしょうか。
まとめ
台風22号の影響もまだ太平洋沖にあり、進路が不確かなうちに、台風23号のたまご、そして来週には台風24号のたまごの予報もでるなかで、秋雨前線と台風の影響がとても気になるところです。
秋の紅葉シーズンに突入というところですが、昨日あたりから急に気温も低くなり、日中も秋らしい気候になってきたように感じています。
9月の台風は日本列島を縦断するコースが多いのですが、10月に入ると太平洋側の高気圧が南下してくるため、日本列島から太平洋側に反れるようなコースになっていきます。
台風の動きは今後の気温の変化にも影響されそうですね。
