台風22号が猛烈な勢力となって、日本列島の向かって進んでいます。非常に大きな勢力となっていて、今期最強!とも言われています。
そして、台風23号も沖縄の沖の海上でたまごだった熱帯低気圧が発達して台風になりました。
二つの台風が、今後日本列島にどのように進んでくるのか、九州や沖縄への影響はあるのか、また関東にも影響していくのかどうかを米軍とヨーロッパの最新情報を踏まえながら見て行きましょう。
米軍とヨーロッパの最新情報
台風22号は9月12日(水)12時現在、フィリピンの東の海上にあり、時速20Kmのスピードで西に向けて進んでいます。
中心の気圧は905hPaとなり、最大瞬間風速は55m/秒にも達していて、今年最強の台風であることがうかがえます。
では、米軍の最新の雲の情報を見てみましょう。
引用:米海軍台風予想(JTWC) Naval Oceanography Portal
台風22号はSTY26W”MANGKHUT” 、そしてその左側の大陸付近にある赤いしるしTS27W”BRIJAT”が今回発生した台風23号になります。
新しく発生した台風23号の名前は「バリジャット」今回の名前はアメリカが用意した名前で、「風や波の影響を受けた、沿岸地域」という意味だそうです。
台風の名前は、台風委員会に加盟している日本を含む14か国が提供した140個の中から順番につけられています。
通常は、台風の名前は140番目に行くとまた1番目から順番につかわれるそうですが、あまりにも甚大な影響を与えた台風につけられた名前の場合は、次からはその名前は使わないようになっているそうです。
今回発生した台風23号は、9月12日の12時現在、中心の気圧は998hPaで、中心付近の最大風速は20m/秒となっています。
そして、太平洋沖には既に台風24号のたまごとみられる低気圧が発達していますね。
米軍の雲のようすで、黄色い円で表示されている、91Wが台風24号たまごにあたります。黄色で表示されているので、現在の勢力は”LOW”(低い)、ということですが、今後の動きも気になりますね。
こちらは、ヨーロッパの中期予報センターの9月15日(土)の気圧の予想です。
画面下の方に緑色の濃い部分がありますが、これが台風23号ですね。
この様子ですと、日本にはほとんど影響がないように見受けられます。
日本列島の中国地方と日本海側に黄色と薄黄緑色で表示されている部分が雨雲になり、その周辺は雨が続いている様子ですが、関東や東北・北海道付近は穏やかな天候になっているように見えるのですが、実際はどうなのでしょうか。
関東や九州沖縄への影響は?
それでは、実際のところ、関東や九州沖縄への影響はどうなのでしょうか。
台風22号と23号の進路の様子を見てみましょう。
台風の進路予想を見てみると、台風22号も台風23号もどちらとも、西への進路をそのまま保ちながら、大陸方向に抜けていく動きをみせています。
9月15日には台風23号は南シナ海から移動して大陸の上にあり、また、台風22号もフィリピンの上空まで進んできています。

9月12日の天気図から台風を見てみると、これも、画面の下の方に台風22号が、台湾と大陸の間に台風23号が位置しています。
九州や沖縄、関東にもこの台風の影響はないということです。
台風の強さには、「強い」「非常に強い」「猛烈な」という表現に段階があり、台風22号は「猛烈な」という最高ランクの言い回しになています。
日本への直接的な台風の影響はないとはいえ、沖縄の沖、東シナ海の海上を通過するため、石垣島や先島諸島では台風の影響によって湿った空気が流れ込み、雨への影響がありそうです。また、海面も高くなっているので、高波の影響にも注意が必要ですね。
日本列島に張り出している高気圧の影響で、関東付近はすっかりよいお天気。晴れの状態ですが、四国や九州、中国地方と関西の一部では、停滞前線の影響により部分的に大雨になっている地域もあるようです。
まとめ
日本列島に甚大な被害を及ぼした台風21号より勢力の大きな猛烈な台風22号がフィリピンの東付近にあり、グアム島に大きな被害をもたらして西に向けて進路を進めています。
そして、今度は東シナ海に台風23号が発生しました。
どちらの台風も西にまっすぐ進む進路が予想されていて、台風23号もこのまま大陸に向けてベトナム方面に進む予想です。
日本にはあまり影響もなさそうですが、秋雨前線が停滞していて、次なる台風24号のたまごも太平洋沖に発生しているので、まだまだ、台風の動向から目が離せませんね。