深い爪痕を残しながら日本列島を横断し、北上していった台風21号が北海道沖の海上でようやく温帯低気圧に変わったところですが、すでに太平洋の海上では台風22号が発生しました。
日本列島への影響はどうなのか、またしても関東や九州沖縄に上陸するのかなど、最新の情報とともにご紹介していきます。
台風22号最新情報と台風23号発生の情報を更新しました(9月12日)

米軍とヨーロッパの最新情報
米軍が映し出した最新の雲の状況を見てみましょう。
引用:米海軍台風予想(JTWC) Naval Oceanography Portal
TD26Wと表示されているのが台風22号です。名前は「マンクット」です。名前はタイが用意したもので、「マンゴスティン」という意味だそうです。
え?果物ですか!?と思ってしまいました。台風委員会に加盟している日本を含む14の国々が提案により準備された140の名前の中から台風が発生した順番に名前がつけられていくそうですが、名前の由来からその国の特徴がうかがえるようで、面白いですね。
名前は楽しいですが、先日すでに温帯低気圧になった台風21号が大阪をはじめ日本各地に甚大な被害をもたらし、まだ復旧作業もままならないうちに次の台風22号の発生。
進路がどのように進むのか、本当に気になるところです。

9月7日午前9時にマーシャル諸島で発生した台風22号。中心の気圧は現在1000hPa、中心付近の最大風速は18メートルです。そして、北西に時速20Kmで進んでいます。これから西に向けて進路をとり、しばらくは西に進む予報となっています。
気になるのは、台風22号よりも日本列島に近い部分に発生している熱帯低気圧。つまり、台風のたまごです。上の雲の状況に黄色い円で表示されている、98Wと90Wです。
このまま、低気圧として消えてくれるとありがたいですが、こちらも今後の動きが気になりますね。もし台風になるとしたら、台風23号のたまごと台風24号のたまご、ということになりますね。
上の図は9月15日の予報気圧なのですが、画面の下側、沖縄は宮古島付近に気圧の非常に低い熱帯低気圧があります。中心の気圧は1000hPaの予報。
現在この台風は存在していませんが、米軍の雲の状況で表示されている98Wの円が北上してくるとしたら、この位置ではないかと予想されているようです。
あくまでも9月15日の予想図なので、このように進むかどうかはまだ分かりません。
関東や九州沖縄への影響は?
台風22号は、気象庁の天気図を見ても、9月10日(月)に先島諸島沖に進んでくる感じですね。
出典:気象庁
そして、日本列島に近い付近に白色で「a」という表示がありますが、これは台風になる前の熱帯低気圧をアルファベットで表示するのだそうです。つまり、台風のたまごですね。
米軍の雲の最新情報に表示されている98Wの位置と合致しています。また、ヨーロッパ中期予報センターの画像の緑色の部分と同じ場所になると思われます。
では次は、9月7日の午後9時現在の日本近海の天気図です。

台風22号はまだ天気図上には表れていませんが、台風23号のたまごと思われる熱帯低気圧が東シナ海を北上中です。
この台風23号のたまごは中心の気圧は1004hPaそして、東にやや傾きながら時速20Kmで北上中。
日本列島の上には長々と秋雨前線が停滞していて、各地で局所的な豪雨をもたらしています。雨の降り方も尋常ではなく、いきなりすごい雷とともに大雨が降るという状況です。
停滞前線は九州から中国地方を抜けて西日本全体と、関東地方にまで及んでいます。
今はまだ台風の動きが定まっていないので、今後の関東や九州沖縄への影響はまだ分かりませんが、台風と停滞前線が接触する可能性もあります。
このまま台風と接触すると、またしても大変な豪雨に見舞われる恐れがありますね。今後の台風の動き、注意していきましょう。
まとめ
9月5日の午前9時に温帯低気圧に変わった台風21号がようやく北海道から少しずつ遠ざかってきたところですが、同時に発生した大地震によって、北海道に甚大な被害が発生しています。心よりお悔やみ申し上げます。
今だ高波や暴風に対する警戒が必要な中で、次の台風22号がマーシャル諸島近海で発生しました。
朝夕は少しずつ過ごしやすくなってきていますが、日中はまだ30度を超える気温が続いています。関東の内陸部では35℃になる予報もあり、まだまだ暑い日が続きそうです。
引き続き、防災意識で台風の動きに注意していきましょう。
