19号、20号と、立て続けに日本に上陸した台風。
台風20号は8月24日の15時に秋田沖で温帯低気圧に変わりました。
そして、先に発生していた台風19号は明日25日の朝までには温帯低気圧に変わる見込みとなっています。
日本海側はまだ湿った強い風が吹いていて、北海道や東北では大雨の危険性があり、警戒が必要だとされています。まだまだ安心できない状況ですね。
そんな中、台風21号のたまごが発生しています。今後、台風に発達していくのかが気になるところですね。日本への影響は?そして、九州や沖縄には影響があるのでしょうか。
8月24日に台湾付近で発生していた台風21号のたまごは消滅し、新たに太平洋沖に新しい台風21号のたまごが発生し、8月28日午前9時に台風21号に発達しました。
新しく発生した台風21号の詳しい情報はこちら

米軍とヨーロッパの最新情報
引用:米海軍台風予想(JTWC) Naval Oceanography Portal
米軍の台風予想を見てみましょう。
TD24Wというのが、台風21号のたまごですが、なんと、すでにTDという記号がついているということは、だいぶん発達している様子ですね。
そしてTD24Wの右下にすでに台風22号のたまごとみられる93Wが発生しています。
今年の台風は、例年とはまた違った動きをしているような気がしますが、大気の影響や気温の変化、気圧の配置などによって、動きが決まってくるようなので、これは、地球の気候が少しずつ変化していることが影響しているのでしょうか。
22日にすでに台風21号のたまごは熱帯低気圧として日本列島の南の海上に表れています。
#神風 #台風21号 準備中です(@_@;) pic.twitter.com/FaHwoIfD4t
— バビル3世8月23日ニコン新作公開 (@OMD4lgaim) 2018年8月22日
天気図を見ても、熱帯低気圧が日本列島の南側に位置しているのがよくわかります。
では、日本の近海を天気図と一緒に見てみましょう。
日本の関東や九州沖縄への影響は?

8月24日15時現在の日本列島近海の天気図です。
日本列島の東西と北に高気圧があるので、台風の進路が妨げられていて、日本列島の上空にとどまりやすい気圧配置になっています。
気圧が996hpaの熱帯低気圧が台湾の近海に、そしてその右側になるフィリピンの沖の海上に1004hpaの熱帯低気圧が発生しています。
日本の太平洋側には大きく高気圧が張り出しているので、それに押されるように1004Phaの熱帯低気圧は時速20Kmのスピードで大陸方面に進路をとっているようにも見えます。
米軍の最新予報と比較してみると、996hpaの熱帯低気圧がTD24Wで台風21号のたまご、そして1004phaが93Wで恐らくこちらは台風22号のたまご、となるのではないでしょうか。
台風21号のたまごは先に発生した19号や20号を追うように日本海を北上しそうな進路になりそうですが、大陸側に張り出している高気圧が影響して、少し日本列島よりに流れてきそうな、そんな気もしてなりません。
このまま少しずつ東によりながら北上してくると、沖縄にまたしても直撃ということで、九州や西日本への影響も懸念されます。
台風と一緒に温かい空気が日本に流れ込んでいて、日本列島はずいぶんと蒸し暑い日々が続いています。残暑というにはあまりにも湿度の高い天気となっています。
台風が過ぎた後も気圧の乱れで各地で大雨が予想されているので、まだ台風19号20号の影響が残っている地域はもちろん、これから台風21号のたまごが接近しつつある九州や沖縄でも今後の天気の乱れが気になるところですね。
関東への影響は今のところ分かりませんが、これからの台風の動きを注意しておいたほうがよさそうです。
まとめ
台風21号のたまごは、台風に発達するのか?そして、日本列島への影響、九州沖縄への影響について説明してきました。
今後このたまごが台風21号に発達した場合、石垣島や宮古島はもちろん、沖縄や九州にも大きな影響が心配されます。早めに警戒しておいたほうがよさそうですね。
ちなみに、このたまごが台風になった場合、名前は「チェービー」になるそうですよ。
「チェービー」(jebi)とは韓国語で「つばめ(燕)」という意味だそうです。
台風の名前は14カ国で組織する台風委員会にストックされている名前、140個の中から順番につけられています。140番まで行ったらまた1番に戻って使われるそうですよ。