台風21号(名称:チェービー)が日本列島に近づいてきました。
台風21号は9月3日(月)の12時現在、東大東島付近に接近していて、非常に強い勢力を保ったまま、明日9月4日(火)の午後には四国の東側から近畿にむけて上陸する予報となっています。
今回の台風21号は25年ぶりとも言われる、非常に勢力の強い台風に発達していて、暴風の影響も広い範囲で懸念されています。
今後の台風の動きを米軍とヨーロッパの最新情報を踏まえながら見て行きましょう。
米軍とヨーロッパの最新情報
先ずは、米軍の台風情報を見てみましょう。
台風の中心気圧は940hPa、非常に大きく発達した台風21号は、図の中ではTY25W”JEBI”と表示されています。
中心の位置がはっきりと分かるほどに気圧の低い、勢力の強い台風に発達しているのが雲の形からもうかがえます。
引用:米海軍台風予想(JTWC) Naval Oceanography Portal
台風21号は四国の東側から日本列島に上陸し、そのまま北上していくコースをとるようです。
奄美大島辺りから北に進路をとって進み、四国に上陸後、中心がなんと大阪付近を通過する見込みです。そうなると大阪はもちろん、京都や和歌山・滋賀・兵庫にも大きな影響がありますね。
台風の勢力が強いため、関東も暴風域にかかっているのが見て取れますね。
速度の速い台風21号は日本列島を縦断しながらまっすぐに北上して、北陸の日本海側へ向けて抜け、9月5日(水)には北海道付近まで進む予報です。早いですね。
大阪や京都など関西や関東・北陸への影響は?
日本列島付近の天気図と一緒に台風を見てみましょう。
まずは、台風の進路ですが、9月4日の午前3時に四国沖に近づき、正午には大阪付近に接近しています。そして、次の日の5日(水)の15時には北海道の沖へと到達している予想となっています。

次は、9月3日(月)の12時の天気図です。
先日まで東北辺りに停滞していた梅雨前線が太平洋側に移動しているので、先日までの雨が嘘のようで、「台風やいずこ?」と思わせるような穏やかな晴天が続いています。
太平洋側の高気圧と、大陸側の低気圧の間に出来た気圧の谷が、ちょうど日本列島の上に来ていることから、台風はその気圧の谷に沿って北上していくコースをとることになりそうです。
9月3日(月)現在は東大東島と奄美大島が暴風域にはいっているので、暴風や高波に注意が必要ですね。そして、9月4日(火)には、西日本と東日本が暴風域に含まれてきます。
台風21号は速度が早いので、進路の右側に位置する部分が特に風が強く吹く傾向にあります。大雨や高波に注意するとともに、台風21号は加速しながら北上していくので、雨や風が急に強まったり、突風が吹いたりするので、注意してくださいね。
四国から上陸した台風は、関西・関東を通過して北陸を通り、日本海側に抜けるようなので、北陸地方でも今後の台風の動向に注目です。
【#台風21号 交通機関に影響は】
・西日本エリアでは、4日午前から新幹線や在来線の一部で影響が出始めそう
・関東でも沿岸に近い路線などで影響が出そう。帰宅時間に注意を
・4日午後以降、関西や東海の空港はダイヤ乱れの可能性
・高速は海上に近い路線ほど影響を受けそうhttps://t.co/PF8m7aamD8— 地震・ニュース速報@Yahoo!ニュース (@YahooTopicsEdit) 2018年9月2日
台風21号の接近に伴い、関西や関東でも、飛行機の便の見合わせや、列車の運航の見合わせ、船の欠航などが見込まれていて、交通機関にも影響の出る地域もあるようです。
高速道路も中国地方をはじめ四国や近畿、関東地方でも4日の午後から夜にかけて通行に影響が出る予測ですので、4日の午後からのお出かけや出張の際は、最新の交通情報をチェックしてくださいね。
まとめ
過去の記録を見ても、9月は台風の影響で大災害が発生しやすいと言われています。
記録的な災害をもたらした台風が、昭和以降でも13個あり、その中の11個が9月に接近し、上陸した台風です。
昭和34年の伊勢湾台風もそのひとつで、こちらも台風21号で9月26日に和歌山の潮岬に上陸し、紀伊半島から東海地方を中心に全国に甚大な被害を及ぼしました。愛知県の伊勢湾の被害が特に大きかったため、「伊勢湾台風」と呼ばれるようになりました。
秋の台風は夏の台風とは違い偏西風に乗って速い速度で進むこと、秋雨前線を刺激することで大雨になることなどが災害が発生しやすい要因のようです。
台風が近づいてきたら、外出は控えて、安全な場所で過ごすことが大切ですね。
早目の避難と、防災意識で安全を確保するよう気をつけましょう。
