マーシャル諸島沖で発生した台風21号が、日本に向かって北上中です。
当初は西寄りに進んでいた台風21号ですが、少し北寄りに進路をとりながら、日本列島に向かっています。
このままいくと、日本の本州に上陸するのではないかと思われていて、大阪や関東への影響も懸念され始めました。九州や沖縄への影響はどうなのか、近畿地方にも影響は無いのか、今後の進路の予想を米軍とヨーロッパの最新情報を踏まえながら見て行ってみましょう。
9月3日更新の台風21号の最新情報はこちら

米軍とヨーロッパの最新情報
8月28日に発生した台風21号は、現在はマリアナ諸島海域に来ています。この二日間でずいぶん日本に接近してきた感じですね。
発生当初は1004hPaだった気圧も、今では960hPaとなり、少しずつ勢力を拡大しながら移動中です。
台風21号の発生当初の詳しい情報はこちら↓

それでは、米軍のとらえた台風の最新情報を見てみましょう。
引用:米海軍台風予想(JTWC) Naval Oceanography Portal
2日前までは米軍の予想でも台風21号はTD25Wとだけ表示されていましたが、今ではTD25W”JEB”「ジェービー(JEBI)/韓国語で燕(つばめ)の意味」と名前が表記されています。
そして、ばらけていた雲も、渦を巻く形がハッキリと見て取れるようになっています。
現在の台風21号の中心付近の気圧は960hPa、最大風速は40m/秒と、かなり勢力の強い台風に発達してきているのがよくわかります。
今のところ、日本近海には台風のたまごになりそうな雲は他には見当たりませんね。
今月9個目の台風21号は、これから日本列島に直撃するのでしょうか?
台風21号と言えば、昨年2017年の10月に強い勢力の台風21号が日本列島を通過したことを思い出す方も多いのではないでしょうか。
秋の台風は、発生当初は西に進む進路ですが、日本列島の近海に近づいた辺りから、急に進路を北にとる傾向にあります。そして、季節が進むと、北に進路をとるタイミングが早くなって、日本列島からは反れるように北上していくパターンが多いようですが、今回の台風は8月29日辺りから少しずつ北寄りに進み始めているようにも思われます。
それでは、日本の近海の天気図はどうなっているでしょうか。
日本の大阪や関東・九州沖縄への影響は?
台風21号は8月29日の3時頃に、非常に強い勢力に発達しました。
少なくとも今週の土曜日、9月1日までは発達しながら成長して、最大瞬間風速が70m/秒にまでなるのではないか、という予報も出ています。
来週あたりから台風の暴風域の円が日本の沖縄や九州辺りに入ってきそうな勢いです。

8月30日12時の予報では、図の右下当りに、ちょこんと台風がかかってきています。
北海道・東北の上空には秋雨前線が停滞していて、冷たい空気が流れ込んでいる様子が分かります。そして、台風の進路の近くに高気圧があり、ほとんど停滞している状態。
上空の冷たい空気と、台風の影響で暖かい空気がぶつかり合って、今後は日本列島に豪雨の恐れも考えられます。
台風21号、イヤなコースになりそうです。来週火曜(4日)には本州の南海上へ。その後、列島を直撃するおそれもあります。今後も最新情報のチェックを! #台風 pic.twitter.com/HdAsnY8ODp
— 増田雅昭 (@MasudaMasaaki) 2018年8月30日
もし、秋の台風らしい進路、つまり太平洋沖で北寄りに進路をとりはじめるとしたら、四国に直撃?あるいは、関東への影響も考えられます。9月4日(火)には紀伊半島も暴風域の円にかかってくる可能性もあります。
今後の台風の進路に気を付けて行きましょう。
まとめ
台風21号は今後、秋の台風らしく北上の進路をとっていくとしたら、関東への影響も考えられます。あるいはこのまま西寄りに進むのであれば、九州沖縄、四国への豪雨の影響も考えられます。
昨年(2017年)は台風21号と言えば10月に発生して、静岡から上陸し、京都や大阪に甚大な被害を与えた、非常に勢力の強い台風を今でも思い出す方もいらっしゃるかもしれません。今年(2018年)はまだ8月の末だというのに、21号の台風が発生している、非常に台風の多い年となっています。
昨年の台風21号と似たような進路をとるのでは?との予想もでているので、台風の動きを今後もチェックしていきたいと思います。
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